沖縄のPFAS汚染状況を視覚化しています
県内の有機フッ素化合物(PFOS,PFOA、PFHxS含むPFAS)汚染について、沖縄県が包括的な情報整理をしないので、メディアや市民の実態把握が難しい状態になっています。それは、米軍、米国や日本政府、県民への情報発信が十分でないことにもつながっています。
それはまずい!ので、The Informed-Public Project(IPP)でこれまでのデータを地図に落とし込み、実態把握や情報発信につながるマップやビジュアルエイドを、これからいくつか提供していこうと思います。
これまでもIPPが提供、発信した普天間基地のPFAS汚染状況マップはメディア(琉球新報、QAB)でも使用され、宜野湾市議会でも配布されるなど、市民の理解を助けるための道具となってきました。同じように市民の力となるビジュアルエイドを発信していく予定です。
嘉手納基地内および周囲のPFAS(有機フッ素化合物)汚染状況マップ
今回は、嘉手納基地由来と考えられているPFAS汚染についてのマップを作成しました。北谷浄水場の水源であり、県民の飲み水に影響している汚染です。
沖縄県企業局、環境部の公開資料、IPPが開示請求で入手した書類から、各有機フッ素化合物の最高値をいれたものが以下のマップです。河川、地下水、湧水、井戸からの汚染の状況がわかります。泡消火剤に含まれる/含まれていたPFASが、土壌・地下水に蓄積され浸出し、河川、井戸、地下水で検出されていることが推測されます。 これは嘉手納基地由来の汚染であることを示すマップにもなるのではないでしょうか。各基地内の井戸の値は、IPPの情報開示で入手した初公開の値です。
嘉手納基地周辺の地下水の流れ
こちらは、PFAS検出地点と地下水の流れと嘉手納基地の位置関係を示したマップです。既存の地図や情報を重ね合わせて作成しました。
このPFAS汚染視覚化事業は一般社団法人アクト・ビヨンド・トラストのスポット助成事業により実施しています。