PFAS 食品安全委員会パブコメ 3/7〆切

内閣府食品安全委員会では、「有機フッ素化合物(PFAS)」の健康影響について、令和6(2024)年2月6日に開催した第928回食品安全委員会において評価書(案)をとりまとめました。現在、3月7日まで、意見・情報の募集(パブリックコメント)を行っています。

食品安全委員会にパブコメを書きましょう! 3月7日が〆切

内閣府食品安全委員会「有機フッ素化合物(PFAS)」の健康影響についての食品安全委員会における評価書(案)」(以下、「評価書(案)」)では、PFASの中のPFOSとPFOAの耐容1日摂取量(TDI=毎日摂取し続けても安全とされる量)をそれぞれ20ng/kg/日という案をだしています。

この値は、米国環境保護庁(EPA)案や、欧州食品安全機関(EFSA)に比較して、非常に高いものです。これまでPFAS汚染で問題とされてきている水道水の基準値も、この耐容1日摂取量を超えないように定められることになるので、大変重要な数値です。

パブコメは、この値について、そしてこの値を決めた委員会の過程について、意見を書くことがポイントとなると思います。

パブコメを書くための食品安全委員会のサイト

評価書(案)関係の情報は、
「有機フッ素化合物(PFAS)」の評価に関する情報   のページにまとめられています。
この中にある食品安全委員会PFAS摂取量評価書(案)に対してのコメントになります。

食品安全委員会のオンラインセミナー「有機フッ素化合物(PFAS)の食品健康影響評価書(案)」の動画はこちらです(約53分)委員会の様子がよくわかります。

パブコメの提出

パブコメの提出方法については以下のサイトにあります。電子メールフォーム、FAXまたは郵送いずれかの方法で提出できます。
有機フッ素化合物(PFAS)に係る食品健康影響評価に係る審議結果(案)についての意見・情報の募集について

① 電子メールの場合 
 内閣府共通意見等登録システムのURLより送信可能です。
 (1回の文字数制限500文字。超える場合は分割して送信)
② その他(ファックス・郵送)の場合は上記サイトを確認して提出してください。

パブコメを書くのに役立つサイトや資料

パブコメを書くのに役立つサイトや資料についてまとめました。

① 科学ジャーナリスト植田武智さんの学習会動画

2024年2月21日の食の安全・監視市民委員会のPFAS問題学習会動画の食品安全委員会のPFAS評価書案の問題点を解説した部分を抜粋してくれています。(約30分)

② 週刊金曜日掲載の植田武智さんの記事

週刊金曜日(2024.3.1号)にも植田さんの記事「食品安全委員会のPFAS評価書に異議あり!証拠不十分な有害影響を無視するな!」が掲載されています。電子版もAmazonなどで入手できます。

③「パブリックコメント1万人の声 子どもたちの未来のために」

「多摩地域の有機フッ素化合物(PFAS)汚染を明らかにする会」ではパブコメで1万人の声を届ける運動を展開しています。

同回のHPの「パプリックコメント1万人の声 子どもたちの未来のために」ではパブリックコメントの意見参考例が、問題点別にたくさん挙げられているので参考になります。ご自分の意識や地域の状況にひきつけて書けるものを見つけて、アレンジして書いてみたらよいと思います。

④ Slow News 諸永裕司さんのPFASウォッチから関連記事

専門家会議の評価書案作成過程がよくわかる記事3つ。既存の研究の評価手法も確立されていない会議の様子や、専門家からの疑義や批判を読むことができます。

「米基準案の数百倍を摂取しても「健康への影響はない」とした専門家会議、なぜ逆行する結論に?」(2024.2.14)
「分からないけど、なにか数値を」と本音を漏らした座長と、新たな数値への疑念とは」(2024.2.21) 
「『言い訳』『矛盾』議事録から浮かび上がる専門家会議の混乱ぶり」(2024.2.28)

何を書いたらいいの?:文案のサンプル

上記サイト等から抜き出してみたので、参考にしてください。


植田武智さんの『週刊金曜日』にある文案例
1)科学的に証拠不十分とされた健康影響についても保護されるようTDIを見直してください。
2)高濃度汚染地域には健康影響を受ける可能性の人たちがいることを念頭にTDIを見直してください。

「多摩地域の有機フッ素化合物(PFAS)汚染を明らかにする会」「パプリックコメント1万人の声 子どもたちの未来のために」 からは
(米国や欧州と比べ高い許容摂取量の問題に関して)
・食品安全委員会が「20ngが妥当」と判断したことに大変驚いた。米国や欧州の許容摂取量よりも数百倍も高い、と聞いて不安です。科学的な不確実性を口実に対策を遅らせることなく「予防原則」に立ち総合的な判断を求めます。

(すでに体内汚染がある住民への健康影響は?)
・上記の表は[東京・多摩地域住民の血中濃度平均値(ng/ml)の表]、国がより先見的な「予防原則」に立ち、PFASを規制せず放置したことから、汚染された地下水を含む水道水等を経由して深刻な体内汚染を引き起こした明らかな例です。
同様の事例は全国各地に発覚しています。これらPFAS汚染地域の住民(特に妊産婦、乳幼児、高齢者含めた感受性の高い集団)にとって、今回、国が示すPFAS許容摂取量で障害を通じた健康・安全が担保されるのでしょうか。許容摂取量(案)の見直しを強く求めます。

形骸化している制度といわれても……声をだすことが大事

パブリック・コメントは形式的で形骸化しているから、と誰もが思っていると思います。
しかし、公の回路で意思を示す事が大事です。
ぜひこの回路を使って意思表示をしてください。
使えない制度に少しでも市民の息吹をいれていきたいと思います。
そして数は力です。ぜひ近くの友人、家族等に呼びかけてください。 

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