レポート「沖縄県新型コロナウイルス感染症政策決定過程の問題ーー透明性はなぜ必要か」

 The Informed-Public Projectは、2021年7月19日づけで調査分析レポート「沖縄県新型コロナウイルス感染症政策決定過程の問題ーー透明性はなぜ必要か」をリリースした。

 沖縄県の新型コロナウイルス感染症政策決定過程は、これまで議事録の不在の問題など、不透明さが指摘されてきた。それは後の政策決定過程の検証のために必要であるというように、公文書の問題として扱われてきた。
 しかし、新型コロナウイルス感染症政策に係る情報は、そのような類の情報ではない。未知の感染症で生命に関わる問題である。政策決定に係る人たちの中で、何が議題となり、どのような議論がされているのか、即時的に知る必要がある情報である。
 IPPは、このような問題意識の上に、公開資料や情報開示請求で入手した文書等を分析・検証し、透明性がなぜ必要かについて考察した。それがこの「沖縄県新型コロナウイルス感染症政策決定過程の問題ーー透明性はなぜ必要か」のレポートである。
 「議事概要」や会議後のブリーフでは、なぜいけないのか。専門家の匿名性はなぜ許されないのか。確かな科学的な裏づけのある政策を採用するにはなぜ議論が公開されなければならないのか。このレポートでは、その問いへの答えとなる根拠となる事実を示した。このレポートが、透明性はなぜ必要か、という問いを抽象的なレベルではなく、具体性を持って考えるための材料となり、沖縄県への政策提言となればと考えている。

 新型コロナウイルス対策の資料についての検証と、本レポートの医療関係の記述の監修については群星沖縄臨床研修センター長徳田安春医師に依頼した。協力に心より感謝する。

                        (2021年7月19日 河村雅美 記)
 レポートは以下からDLすることができます。

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